介護

高齢者施設の看護師の役割 看護師と介護士共に生活を作り上げていこう

先日ツイッターで下記のような投稿を目にしました

投稿したのは sixsili@お絵描きと看護もできる摘便師 さんです。

同意できる内容があったので引用を許可してもらいました。

 

 

 

投稿したのは sixsili@お絵描きと看護もできる摘便師 さんです。

 

 

最後のツイートは辛辣だなとも思いますが共感できると感じました。

 

個人的には「プライマリケアのできる看護師さん」が高齢者施設ではとても大切な存在だと思っているからです。

 

ヒト 人 人間モデル で考えてみる

 

日本福祉大学 通信学部 田原孝スクーリング資料より

すでに退官されていますが日本福祉大学通信学部教授・立命館大学教授だった田原孝氏の資料に「ヒトー人ー人間モデル」という考えがあります。

この表を読み込むと答えが全て入っていると思います

 

その中では、「ヒト」は急性期のことを表し緊急的に治療すること。

急病の方を治療する「専門性」が重視されます。

骨折や脳梗塞等の医師の力を借りないとどうにもならない症状のこと「人格などは無視して臓器をなど診る」ことを指してます。

 

「人」「人間」は「風引いたかもしれないけど寝たら治る」という感覚は多くの方が持っていると思います。

「風邪気味だから酒のんで一晩寝て治す」と言ってるおっさんの治療法と同じイメージです。

科学的には良い方法とは言えないかもせれませんが、本人の風邪がそれで治れば何も問題はないはずです。

そこに専門性は存在しません。エビデンスもありません。

本人の「治す力」思い込みやプラセボ効果が重要です。

 

「人間(間人)」とはコミュニケーションをすることで症状が和らいだいすることをいいます

何十年も同じ医師に診察して貰っている方は「〇〇先生じゃなきゃ駄目」と言われる方も多くいます。

教祖的な医師は居ますよね。

その教祖先生の言うことは絶対なのです。

ある意味「コミュニケーションによって病気をコントロールしている」のかもしれません。

これが図の右側 人間(間人)のことです。

 

成人し高齢になるにつれて、慢性疾患とはうまく付き合いながら生きていかなければなりません。

年齢を重ねると本人なりの治し方が確立される事があります。

本人の生活歴を大切にした事例

事例1 風邪薬を毎日服用する方

高齢者施設に入所されていた方で「これを飲まないと駄目」と言われ毎日市販の風邪薬を飲んでいる方がいました。

もちろん風邪なんて引いてません。

本来なら、風邪も引いてないので毎日飲むのを止めさせるのが妥当だと思います。

しかし、その方にとっては「毎日飲む事=安心」に繋がってました。

「身体のため飲むのを止めることが良いのか?」

「飲むことにより安心していることを大切にするのか?」

どちらがご本人のQOLの向上に繋がるのか?

そには年齢やご本人の経験思い込みに左右される部分です。

事例2 ミンティアで落ち着く方

もうひとりの方は「動悸がするから発作の薬頂戴!」と訴えてくる方です。

入居前から「ミンティアをなめると落ち着く」と家族から情報提供がありました。

実際に「ミンティア」をなめると落ち着くのです。

完全なプラセボ効果ですが本人さんは安心します。

ちなみに検査上は異常なしでした。

 

その思い込みに介入していくのが高齢者施設の看護師の力量に関わってきます。

杓子定規のように「病気を診る」(表のヒト部分)だけではなく

病気を看る(表の 人 人間(間人)部分)事が高齢者施設の看護師の重要な役割だと思います。




高齢者施設での看護師のあり方

 

高齢者施設での看護師の専門性として

・病気を診ること

・病気の予防予知に努めること

・高齢者と関係性を築き安心、安全を提供すること

事が求められるます。

 

ツイートにあるように

専門性だけをおこなうと

生活の姿を見ていないことになり

人ではなく病気だけを診ることになってしまいます。

 

日常の業務を行いその中での変化や違和感を感じ看護業務に活かせていけたら良いと思ってます。

その変化や違和感を現場の介護士にも伝えてほしいと思っています。

 

高齢者施設での最大の目標は病気と付き合いながら”生活の質”を維持・向上することが最大の目標

ですね。

 

 

うちの職場は若い看護師が多く病院での経験も3年以下の方多数です。

圧倒的に経験が足りない。

カリメートを内服されている入居者が居るのですが

ある看護師はカリメートを利尿剤だと思っていたのですよね・・・

流石に心配になる。

※カリメートは高カリウム血症治療薬

 

 

 

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